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新装版 夏、19歳の肖像 (文春文庫) (文春文庫 し 17-2) 文庫 – 2005/5/10

4.1 5つ星のうち4.1 36個の評価

オートバイ事故で入院中、病室から双眼鏡で目撃した「谷間の家」の恐るべき光景。憧れの女性は父親を刺殺し、工事現場に埋めた?

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2005/5/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/5/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 259ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167480026
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167480028
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 36個の評価

著者について

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島田 荘司
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島田 荘司 1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。

1981年に『占星術殺人事件』で衝撃のデビュー。アジアを中心に海外でもその作品は数多く翻訳されベストセラーとなっている。

国内で本格ミステリーの代表的作家であるばかりでなく、アジア各国でも「推理之神(GOD OF MYSTERY)」と尊敬されている。「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や、台湾・皇冠文化出版有限公司が主催する中国語によるミステリー新人賞「島田荘司推理小説賞」の選考委員をつとめるなど、後進の育成にも尽力している。

Soji Shimada

Soji Shimada was born in 1948 in Hiroshima, Japan.

After graduating from Musashino Art University in Tokyo, he makes his sensational debut with ""The Tokyo Zodiac Murders"" in 1981.

He is regarded as one of the leading figures of Logic (Honkaku) Mystery in Japan, and is even revered as the ""God of Mystery"" throughout Asia.

His works have been translated into Chinese, Korean, Thai, French, and English.

Mr.Shimada is also an ardent promoter of blossoming mystery authors, and recently inaugurated ""The City of Roses Fukuyama Mystery Award Competition"" in his hometown and ""The Soji Shimada Logic Mystery Award Competition"" with Taiwan's Crown Publishing Company.

He serves on the selection committee for both competitions.

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カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
36グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
2013年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは切ない。現役19歳ボッチ童貞の私には胸に詰まるものあって、思うところあり、読み終わった後カレーで煮詰めて食いました。

 さて、この小説のレヴューを書きます。タイトルからも想像できる通り、ミステリーの要素はありません。読み止しの状態で完璧な解答に至ることはナンセンスです。かといって、これは特別に難しいということではなく、ネタバラシ前の段階で推理に必要な情報は与えられないし、そもそも解明すべき謎の輪郭が曖昧だということですので。本格ミステリーの部類に属さないと考えず、青春群像劇みたいなもんだと思ってくださいまし(書かなくてもわかるか)。島田荘司に本格ミステリーだけを求める人には必要ありません。もはやエッセイに近い。きっと『異邦の騎士』とか『御手洗潔のメロディ』とかが好きな人は受け入れます。巻末には新装版あとがきがあって、そういうのが好きなコアなファンの方は一読するとおもしろいですよ。

↓以下ちょいちょいネタバレ↓

 前述した『異邦の騎士』ですが、石岡が同様に交通事故にあってますね。島田荘司の描く青春が、バイク事故にあった頃の島田自身の青春時代をバックボーンにしているとよくわかります。なんとなくやるせなく、人によっては孤独感に苛まれてしまうあの鬱屈とした感じに、私は共感しました。若さの不安定さ、未熟さがなんともいえん。
 事件の方は、結局主人公の力で解決されたと言い難い結末ですが、しかし読了後の浮遊感はとても爽やかで、若干救われた思いです。そういう意味ではパワーのある作品だと思います。まさに青春小説と言ったところですね。
 最後に、私はこの小説を読んでバイクがほしくなりました。今年の夏は免許を取るゼ☆
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月25日に日本でレビュー済み
プロローグの文章がどうにも好きで、そこだけたまに読み返してしまいます。
全体としては、やや少年少女向けの甘くライトな?ミステリ少女です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月21日に日本でレビュー済み
『確率2/2の死』と、『サテンのマーメイド』・『夏、19歳の肖像』の3作は、出版社にホテルに缶詰にさせられて書いたらしい。そして、『確率2/2の死』は、1985年9月に光文社文庫書き下ろしで、『サテンのマーメイド』は、同じ1985年9月に集英社からハードカバーで、『夏、19歳の肖像』は、翌月10月文藝春秋社からハードカバーでリリースされている。つまり、島田荘司はこの時期、出版社から新人作家として続々と作品をリリースできるかを試されていたのだ。

『夏、19歳の肖像』は、九段のホテルグランドパレスで書いたらしい。後書きで島田荘司自身が書いているが、若い時にしか書けない書きぶりだ。冒頭の部分だけ、ヒッチコックの作品の影響は確かに感じる。一方で、様々な映画の好き嫌いがはっきり書かれていて、『2001年宇宙の旅』の感想には笑った。

読み進めるほどに、『良いなあ、この作品、好きだなぁ』と思わず声を発してしまう。当時の銀座の風景は、ぼくの青春時代とほぼ重なっていて、出てくる建物の名前まで懐かしい。そして、この作品は、2017年に中国で映画化されている。Amazon Prime Videoにあるようなので、後で観てみようと思う。

何しろ、全く異なるタイプの3つの作品をほぼ同時に完成させた島田荘司の地肩の強さは相当なものだと思う。読み逃さなくて良かった、と思った。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
週刊文春1985年 国内10位

恋した女性が人を刺し、工事現場に埋めるところを目撃してしまった青年。偶然を装って、彼女の務め先でアルバイトを始めることに。 ・・・

ミステリというより青春小説としてみるべきなんだろう。青年のひたむきな愛情と、彼女=理津子の、ころころとかわりやすい気分。私を含めてだが、こういう女性に弱い男はいっぱいいるよなぁと感慨ひとしおであった。事件の顛末だけを期待してしまうと拍子抜けしてしまうが、ビルドゥングスロマンは好きなジャンルなんでここを評価したい!

新装版は内容を大きく改訂したようなので、出版当時との差異はわからないなぁ。残念。
2021年6月6日に日本でレビュー済み
島田荘司さんのミステリは何冊か読んだことがありましたが、この作品はだいぶ前に映画を見ていたので、推理がメインのミステリではないことはわかっていました。しっかり青春恋愛ものですね。
最初に、主人公が憧れた女性が死体を埋めたかもしれないシーンを目撃するあたりはスリリングで、その真相を追う流れもありますが、次第に主人公の女性に対する思いと2人が知りあってゆく様子がメインになります。
主人公の行動は現在の視点から見ると確かにストーカーっぽいのですが、この小説が書かれたのは1988年、まだ日本人がしっかり肉食系だった頃(笑)。知らない女性に一目惚れして、なんとか彼女と知り合いになりたいと、決してあきらめずにがんばったという見方もできるわけで、その点では主人公の一途さ、積極性をほめてやってもいいと思います。

彼女に対する強烈な思慕、敬愛しすぎて彼女に触れることもできない、その若さと純粋さが痛々しいです。
美しい彼女はいったい何者なのか?彼女は本当に父親を殺したのか?そして異常にも見えるその母親は?主人公が受け取った脅迫メッセージはいったい誰からのものか?そして現れた屈強で凶暴な3人の男たち・・謎が謎を呼び、引き込まれてしまいます。
個人的にはここまではとても魅力的でした。ただ、真相がわかってみると・・・一気に俗世に引きずり下ろされた感じでがっくりきてしまいました。青春と恋のあの透明感がなくなってしまった・・なにか他の結末は考えられなかったんでしょうか。

この作品は主人公が若かった自分を15年後に回想する形で書かれています。若くて純粋でまっすぐで無謀だった自分を、大人になってしまった自分がもう戻ることのできない時代としてなつかしむ、自分が親しんでいたあの建物も、あの風景ももうそこにはない、そんな気持ちがとても切ないです。
たぶん誰もが、20代後半あたりからもうそういう感覚がわかってくるのでは・・。一見普通のおじさんおばさん、おじいさんおばあさんも、このような思い出のひとつやふたつは心の中に秘めているのかもしれません。年を取るのは切ないです。

島田荘司氏ご本人が書いておられるあとがきが興味深いです。文庫の改訂版が出ると決まった時に読み返してみたら、まったく内容をおぼえていなくて、完全な「読書」になってしまったそうです。自分が書いた作品でもそんなことがあるのですね。
そして「相当に下手クソで未熟」だったと猛烈にけなしておられて、ゲラが真っ赤になるほど加筆訂正したということ、現在のものは非常に流麗な文章なので、最初のものがどれくらい下手クソなのか返って読んでみたい気持ちになりました(笑)。
とにかくいい作品だと思います。ほとんど青春文学の領域です。
2012年5月28日に日本でレビュー済み
面白い青春サスペンスもので、若者の劇画的恋を巡る話。確かにドラマテツクですが、残念ながら少年、少女向きのお話。人生経験の有る方には,小説の中でしか通用しない劇画の世界です。娯楽本としては、良いと思います。
2007年5月4日に日本でレビュー済み
異邦の騎士で島田ファンになってまだ日が浅いが、

本書は第2の異邦の騎士という感じの、恋愛青春小説。

主人公の過去の思い出の回想という展開が、ほろ苦く

かつ共感をよぶ。

筆者の作品には、本書のように、ミステリーだけで

なく恋愛小説的要素が含まれてるものもあり、

好きです。